ディープラーニング活用事業コンテスト「DCON」から3社目の起業。
高専生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と〈ディープラーニング〉を活用して企業の評価額を競うコンテスト「第1回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2020(以下DCON2020)」の出場者、板橋 竜太 氏 (所属:東京工業高等専門学校) がTAKAO AI 株式会社を起業。
板橋氏は昨年、ディープラーニングを活用した自動点字翻訳システム「:::doc(てんどっく)」でDCON2020本選に出場。結果として、企業評価額5億円 / 投資額1億円の評価を受け、最優秀賞・若手奨励賞を受賞しました。
受賞に加えて、開発過程で協力を視覚障がいを持つ方からも評価を受けたことが後押しとなり、起業を行う運びとなったそうです。
最初のサービスとしては、タブレット/スマートフォンで印刷物を撮影することで、全自動で点字ディスプレイに文書内容を出力できるシステムを提供予定。これにより、点字翻訳の時間的・金銭的コストを削減し、点字翻訳を「より手軽なもの」「視覚障がい者が自ら出来るようなもの」にしたいと語りました。
板橋氏によれば、現代社会は視覚障がい者に対する情報提供には多くの課題がある状況。この課題をディープラーニングを含む技術を用いることで解決し、視覚障がい者と健常者との間にある情報アクセシビリティの壁を解消することを目指します。
TAKAO AI 株式会社は、DCON出場者の起業として3社目。JDLAでは今後も、DCONを通じてディープラーニングのビジネス活用を担う人材輩出を目指し取り組みます。
4月17日(土)には、DCON2021本選が開催予定。今年度の出場チームの今後にもご注目ください。
<TAKAO AI 株式会社について>
会社名 TAKAO AI 株式会社
代表者 代表取締役 板橋 竜太
所在地 東京都八王子市椚田町 1220-2 東京高専コラボレーションコモンズ 2 階
資本金 1,000,000 円
設立日 2021 年 2 月 25 日