初学者の視点がわかる専任講師とコンテンツの無料化でAI人材の裾野を広げる

E資格認定プログラム事業者インタビュー
認定No.00006 キカガク

現在、JDLAには20社近くの「認定プログラム」が登録されています。各認定プログラム実施事業者が強みや特徴を活かして、人材育成に取り組んでおられます。本シリーズでは、E資格認定プログラム事業者へインタビューし、認定登録された経緯や各プログラムの特徴をご紹介していきます。

認定No.00006は、キカガク。

全て専任の講師が講座を担当しており初学者でもわかりやすい説明を心がけながら、コンテンツの提供は一部無料で行っており、裾野を広げることに注力しているそうです。実際のお話を聞きました。

取締役CMO

都築 知也 様

立教大学卒後、ベンチャー企業でWebマーケティングの新規事業立ち上げ、株式会社メタップスでアプリマーケティングコンサルタントとして従事。
キカガクではAI、機械学習、ディープラーニングを始めとするエンジニアコースを担当。DX推進のためのAIビジネス活用コース責任者。

認定プログラムの講座の特徴を教えてください。

(コンテンツ)

認定プログラムには、3日間のDLハンズオンセミナーと、AI人材長期コースの2つがあります。DLハンズオンセミナーの特徴は、リアルタイムでの対面の講義がある点です。E資格取得には、AIの実践的な技術の習得のほかに、理論や数学の理解を深める必要があり、これが意外と文字情報だけでは理解が進まないことも。そこで「手書き」での解説を加えることで、わかりやすさを追求しています。なお、DLハンズオンセミナーは、日本マイクロソフト社と共催となっており実践的になっています。

また、AI人材長期コースでも、わかりやすさを重視した設計にしています。必要な知識を抽出しストーリー仕立てにすることで、初めて学ぶ人でもわかるような説明を心がけています。なお、コンテンツ自体は、オープンソースやデータセットを用いた課題を設定しています。実際のデータに触れることができ、E資格向けの講義であっても実務での活用を意識しています。

そもそも、この両コースはE資格に合格することだけを目的にしてはいるわけではありません。AIエンジニアを目指す人向けに基本的な知識を身に着けてもらうことを目的としています。いわばAIエンジニアの登竜門のような存在。実際に、E資格の取得を目指す場合は、別途試験対策の専用のコースがあるのでそちらを合わせて受講されるかたが多いと思います。

加えて、当社が自信を持っている特徴は、講師全員が専任であるところ。自社の独自の教育を受けた者が講師を担当しています。中には、理系のバックグラウンドがなかった講師もいますが、自社独自の教育プログラムを通過したものだけが慣れるため、高いクオリティを担保しています。

(学習方法)

コロナの影響が出る前までは、神田にオフィスがありオフラインでの学習ができる状態でした。現状では、それは難しいので全てオンラインにしています。DLハンズオンセミナーのように、eラーニングと対面での講義の組み合わせが多いですが、AI長期人材コースのように、eラーニングだけの場合もあります。ただ、eラーニングであっても、手書きでの説明は加えるようにしてあるので、わかりやすさは担保されています。

また、eラーニングだけだとモチベーションのコントロールが必要なので、週に2回程度チーム学習という時間を設けています。受講の同期同士がzoomで集まり勉強時間を共有したり、講師もいるので質問を受け付けたりするなど、独学にならないよう工夫しています。

(学習時間)

DLハンズオンセミナーは、法人向けの研修なので効率を重視しています。セミナー(7時間)×3日間+eラーニング(20時間)+実践テスト(5時間)とコンパクトになっています。企業先での研修というスタイルではなく、各自が会社から許可を得て3日間を研修日程として確保するというものが一般的です。

一方、AI長期人材育成コースは、個人で受けられるものですので、半年間でWEBアプリの完成を目指すプログラムになっており、余裕を持って受けられるようになっています。

E資格向けの講師としてAIエンジニア経験が多くない方はどのように講師になれるのでしょうか。

実は、当社に講師として就職されたいと思う方は、入社前の3か月間、みっちり学習の機会が与えられます。この期間で知識や情報をインプット。さらには、人に教えるという「登壇」の試験を経て合格した者で選抜された方だけが、講師として採用される仕組みがあります。さらには入社後も、業務の4割以上の時間を学習に割り当ててり、その後のアップデートも徹底しています。

こうした、理系バックグラウンドがない方でも専任の講師として登用できるように背景には、初学者の目線を忘れずに指導できるようにするためです。特に、AI長期人材育成コースは、個人向けなので初めて数学やコーディングに触れるという方が多い。講師が初学者の経験があれば、つまづきがちなポイントが共感できるので、わかりやすい解説ができるようになります。受講生の「学びたい」気持ちをサポートできるよう努めています。

受講生はどのような方が多いですか。

コンテンツのわかりやすさ、講義資料の無料提供など、当社は「初めて学ぶ」人でも気軽に受講できることを目指しています。そのため、文系のバックグラウンドや数学を初めて行うという方も多く受講されています。

一方、法人向けの研修では実務を意識した方の参加が多いです。職種ではエンジニア、システム設計の人、業種では、SIer(システムの受託企業 グループ子会社エンジニア会社)、製造業、通信業が多いですね。最近では、金融機関、コンサル、商社も増えつつあります。男女比では、圧倒的に男性で9割ほど、年齢では30〜50代と幅広いです。よく企業の管理職レベルの方が、自社にとってAI事業がどの程度フィットするかを判断するために、基本的な知識を学ぶ目的で受講される方もいます。

”強み”について教えてください

最大の強みは、育成事業に特化しており、コンテンツの提供を徹底しているところと思っています。誰でもどんどん学べるようにコンテンツ提供はもはや利益度外視とさえ思っています。例えば、E資格向けの講座を受講した人は、他の特化型のコースの講座内容も無料で閲覧することができるようになっています。特化型コースとしてもう少し進んだAI技術を学べる講座の資料を見ることができるので、知識を積み重ねることができるようになっています。資格試験向けの講座の料金は他社と比べると低くないということもありますが、それよりも受講生のメリットになることはどんどんしていきたい気持ちのほうが強いです。

最近では、「キカガク流 脱ブラックボックスコース」と称して、初学者向けにAIが学べるような無料のプラットフォームを提供し始め、AIエンジニアやデータサイエンスへの認知や理解を広げています。閲覧する期限も特に定めていませんので、今後広がっていくと思います。

他にも、当社の代表がトヨタ自動車様の画像処理を研修していた実績があるので、製造業の知見を持っています。また、リテール研究会やメディカル協会などにも参加しています。こうした業界知識も豊富にあるところも自社の強みであると自負しています。

JDLAに参加した理由はなんですか

AIエンジニアを勉強するための情報は今やインターネットで調べるとたくさん出てきています。それだけ情報を共有できる環境が整っているのと、優秀なエンジニアが情報を提供しているからでしょう。こうした中、数年コンテンツが変わっていないかったり、新しい情報が漏れていたり、完全でないコンテンツが溢れているのもの事実です。不確かだったり遅れてたりする情報では効果の高い学習は難しいでしょう。

日本の将来にとって、生産性を高めるためには、AIエンジニアの存在は欠かせません。AIエンジニアとして活躍するには、正しい知識が必要です。そして、こうしたAIエンジニアは今後たくさん必要になります。多く輩出していくために、裾野を広げて行くことが重要。JDLAのE資格のコンセプトには、裾野を広げるというポイントで強く賛同できたので参加したいと思いました。

最後にメッセージをお願いします!

当社が、コンテンツを無料で提供したり、一度受講した講座の資料を期限付きでなく閲覧できたりしているのは、とにかくAIエンジニアやデータサイエンティストの「裾野」を広げたいという思いがあるからです。AIエンジニアリングの領域は日々変化が著しい。常に学び続けなくては追いつけません。当社の講師も学ぶことを業務にしているのもそのためです。

新たな知識を得るだけのために、わざわざ新たな出費をするのではキリがありません。これからも、どんどん知識を得やすい仕組みを提供していくので、ともに学び続けて一人も多くのAIエンンジニアやデータサイエンティストとして活躍して欲しいと思っています!
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