E資格認定プログラム事業者インタビュー
認定No.00008 AVILEN
現在、JDLAには20社近くの「認定プログラム」が登録されています。各認定プログラム実施事業者が強みや特徴を活かして、人材育成に取り組んでおられます。本シリーズでは、E資格認定プログラム事業者へインタビューし、認定登録された経緯や各プログラムの特徴をご紹介していきます。
認定No.00008は、AVILEN。
実務経験が豊富なデータサイエンティストが監修するコースは、E資格攻略に特化した教材や手厚いサポートが強みだそう。合格率の高さや、コスパの良い講座が提供できる理由、そして人材育成にかける思いについてお話を聞きました。
AVILEN会長。データサイエンティスト。
崔 一鳴 様
東京工業大学大学院知能情報コース修了。深層学習を用いた自然言語処理を専門領域とする。AI/統計のメディア「全人類がわかる」を立ち上げ後、AVILENを創業。日本語文書データ・画像データ・医薬データを対象にしたデータ分析・AIモデルの開発・コンサルティング経験が豊富。
AVILEN執行役員。データサイエンティスト。
吉川 武文 様
深層学習を用いた実案件に携わると共に、データ分析・深層学習の講座全般を担当する。東京大学卒業。学部では生物情報科学を専攻。生物から得られるビッグデータの解析や生物学における理論のシミュレーション、モデリングなどにも精通。東京大学理科二類最高点合格、日本生物学オリンピック金賞・本選一位、合成生物学の世界大会iGEM金賞などの受賞歴を持つ。
データサイエンティスト。
渡部加奈子 様
前職は機械学習エンジニアとして画像認識の転移学習に取り組む。AVILENではAI人材教育事業に携わり、講座作成やデータ分析を担当。また、スタッフのマネジメントや受講生のメンターなども務めている。
認定プログラムの特徴を教えてください。
(コンテンツ)
AVILENの「全人類がわかるE資格コース」は、資格合格はもちろんのことながら、さらにハイレベルなコーディング課題を通じて、AIエンジニアやデータサイエンティストを育成します。
講座は全て自社内で作成しており、開発プロジェクトをリードするデータサイエンティストが全て監修しています。
そのため、試験範囲を網羅するだけでなく、学びやすい順序・理解しやすい説明・実務に繋がるコーディング課題などコース全体に工夫が施されています。
また、講師陣にもAVILEN独自の特徴があります。一流の教育機関での研究を活かし、これまで多くのAIプロジェクトを成功に導いてきた現役のデータサイエンティストが講師を務めます。
メインの講師は東京⼤学理科⼆類最⾼点合格、⽇本⽣物学オリンピック⾦賞・本選 ⼀ 位 、合成⽣物学の世界⼤会iGEM⾦賞などの受賞歴を持ち、、学術的にも実務的にも知識や経験をバランスよく兼ね備えています。
様々な知識や経験を持ち合わせた講師やスタッフがチームとなって、品質の高いプログラムを作成することを心がけています。
他にも教材ですが、、資格取得向けのカリキュラムでありつつも、実務が意識できるよう設計しています。例えば、実際に社員が経験したプロジェクトを抽象化、匿名化して、オープンソースを活用した開発課題を提供しており、より実務イメージがつきやすくなっています。データサイエンティストとしての質の高い経験を質の高いカリキュラムへ還元できていると自負しています。
(E資格コース修了後も手厚くサポート)
E資格コース修了後もさらに知識を深めたい方に向けて、継続して学習しやすい環境を用意しています。修了者向けコミュニティを用意しており、同じくAIを学ぶ意欲の高い仲間との情報交換や勉強会の開催など、様々な交流が可能となっています。
ディープラーニング実装を学ぶ「領域特化コース(時系列データ処理、画像処理、自然言語処理)」や、最新論文を解説する講座などのコンテンツも販売・提供しており、コース終了後も継続的にスキルアップが期待できます。
E資格の試験は、ディープラーニングを活用して事業を生み出すための入り口のような存在です。実務を意識して、スキルを高めることは 非常に重要だと考えています。
(学習方法)
オンラインに特化した効果的な学習システムを取り入れています。その一つが、一つひとつの講義動画を平均7分で作成したマイクロラーニングです。。これにより、高い集中を維持しながら学習することができます。
また、アドバイザーによる1対1のオンライン面談が実施できます。面談では学習スケジュールや勉強方法の相談が可能です。講義内容の質問やコーディング課題の添削回数は無制限だったり、誰でも無料で参加できる輪読会やLT会を実施していたりと、スタッフとコミュニケーションを取りながら学習を進めていける環境となっています。
なお、法人向けの団体研修も行っており、受講者の理解度や進捗状況を管理することも可能です。必要に応じて、社内向けのキックオフ説明会や、修了後の成果報告会を実施しています。
(学習時間)
総学習時間は、受講生の事前知識にもよりますが課題や復習の時間を含めておおよそ100~150時間程度です。約20時間の講義動画に加えて、コーディング演習やAIの開発演習があります。なお、試験対策問題は740問以上あるので、試験直前にしっかり準備ができます。
全てeラーニング形式になっており、申し込みからコース修了までオンラインで完結しています。隙間時間を活用して個人のペースで学習を進めたい方にお勧めです。学習システムはスマホからもアクセスでき、。移動時間などのちょっとした時間でも効率的に活用できます。
受講費用のコストパフォーマンスが良いように思われますが・・・。
私たちは「より多くの人に最新のテクノロジーを」という理念を掲げています。AIをはじめとする先端技術の普及を実現するためにも、多くの人が学びやすい価格やサポート環境を設定しています。そして、基礎を習得した人々には、新たな価値を創造する事業応用といった次のフェーズに進んでいってもらいたいと思っています。受講料金がそのような未来への障壁とならないように、コスパの良さは意識しています。
一方で、価格設定を意識しすぎて講座の質が落ちてしまっては意味がありません。当社には人材育成事業以外にも、AIシステムの受諾開発やAIプロダクト販売といった柱の事業があります。
人材育成事業に専業しているわけではないので、全社的な採算を考慮し、講座価格の設計をしています。価格を抑えながらも、高いクオリティを維持できているのは、事業間のバランスを取っているからです。
受講生にはどのような方が多いのでしょうか。
SIer、ソフトウエア開発会社、製造業のシステム部門やR&D部門の方が多い印象です。最近では、法人向けの団体研修としてのご利用も非常に増えています。
ですが名前の通り「全人類がわかる」コースとして、学生や非エンジニアなどを含め、幅広い年齢・業界の方にご受講いただいています。
受講前に、基礎知識を測るスキルチェックを公開しています。テストを通じて、事前に苦手分野を把握することができます。
また、基礎知識に不安がある方には、別途基礎講座セット(数学・統計学・Python・機械学習の基礎)を受講していただくことを推奨しています。
貴社の強みはどんなところでしょうか。
企業のAIシステム開発・導入に向け、人材育成からプロジェクト計画・実行までを総合的に支援できることが当社の強みです。
特にディープラーニングの分野を得意としており、過去2年間に行ったPOC(実証実験)の成功率は100%です。
例えば、特徴的なサービスとして法人向け「AI実装OJTコース」という研修があります。実際のプロジェクトの立ち上げから、開発・運用まで顧客社員を育成しながらビジネス推進していく実践型の研修プログラムになっています。
JDLA認定プログラムに参加した経緯を教えてください。
ディープラーニングを中心とする技術による産業競争力の向上を目指すという考えが、当社の理念とも一致する点が多く、参加を決めました。
これまで運営していた類似するコースを最適化したり、試験対策いった要素を加えるなど工夫を施し、認定事業者として任命いただきました。、
また、資格試験という形式上、試受講生が合格することを非常に重視しています。
そのためにも、前述の通り継続して学びやすい環境やサポートを徹底し、皆様が「合格」することに注力しています。これからも高い合格率を維持したまま、より多くの合格者を排出していくことを心がけて参ります。
個人でも法人でも費用を払って参加いただく以上、受講生以上にE資格合格に拘って運営しています。
最後にメッセージをお願いします!
世界的な流れとして、ディープラーニングを含む「デジタル化」が今後ますます加速するのは間違いないでしょう。
日本においても国策としてAI技術の普及を進めていますが、AI人材の不足が企業のAI導入の足枷になっていると感じています。
AIエンジニアやデータサイエンティストのスキル要件を定義するE資格があることによって、より多くのAI人材が輩出されることを願っています。
最後に、E資格は取得して終わりではありません。
合格後も、最新技術のキャッチアップやスキル向上に取り組み続けてください。そして、端技術を駆使して、より豊かな世界をみんなで実現していきましょう。
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