(Vol.2)成功事例から見る、リスキリングの鍵 ② 〜合格者に聞くリスキリングによって変わった自身の待遇と視座〜

Vol.2では「G検定」合格者の方々からお寄せいただいた「リスキリングによって自身の待遇が変わった」「視座が高くなった」という生の声をご紹介いたします。

リスキリングで何が変わったのか? 「G検定」合格者のダイレクトな声を聞く

[POINT]
・給与アップやインセンティブなど「目に見える形」で待遇が変化
・待遇だけでなく、スキル獲得や人的ネットワーク拡大などの効果
・「さらなる挑戦意欲」が沸いて次なるチャレンジに向かう姿勢となった

リスキリング(G検定合格)によって具体的に待遇が変化したという声

「リスキリングによって、ほんとうに自身の待遇が変わるのだろうか?」

そう考える方は少なくないでしょう。

今回ご紹介するのは、リスキリングによりG検定合格者の方々が、実際に経験されたこと、感じられたことを語った、「生の声」です。

まずリスキリング(G検定取得)後にあった変化についての生の声をさっそく紹介します。


「資格取得によって、報酬やインセンティブを得た, キャリアアップにつながった, AIの業務での活用方法を検討する中で、今後の自身が目指すキャリアの方向性が定めることができた」

そう語るのは証券会社でバックオフィス業務の相続業務を担当する「comint02さん(40代)」です。報酬アップやインセンティブ獲得という具体的な成果を得られたようです。さらに、キャリアにも良い影響を与えたとリスキリング後の変化を語りました。

通信関連企業で人事・給与・評価制度管理運用、ダイバーシティ推進、働き方改革推進を担当されている「SHINYAさん(40代)」も、「給与が上がった(評価が上がった), 起業や新しい事業企画の実現などに繫がった, 機密性の高いデータの分析業務を任されるようになった」とリスキリング後に待遇アップやより責任ある業務への配置などの変化を味わったと語りました。

現役の脳外科医であり、さまざまな企業と共同研究も進める「きゅーてぃー勝木さん(30代)」も「資格取得によって、報酬やインセンティブを得た, 給与が上がった(評価が上がった), 売上や利益のアップに繫がった, 起業や新しい事業企画の実現などに繫がった, 副業やリモートワークなど、新たな働き方の実現などに繫がった」と具体的な待遇アップや経営への好影響、事業創造など、自身と組織についてのリスキリング後の変化を示されました。 このように、リスキリング後にご自身の待遇の変化を感じた方が多くいらっしゃることが分かりました。

また、次のように立ち位置や働き方の変化を感じたという声もありました。

マスコミ関連会社で、大規模基幹システムの維持改善対応について設計・開発・テスト・移行を行っている「合体前のスライムさん(30代)」は、「部内の評価が上がった。先進的な学習を進め、わかりやすい形で成果を可視化したことにより、周りの見る目が変わったと感じる。部内で人工知能といったらコイツ、と思われるようになった」とリスキリング後の社内の(自身に対する見方の)変化を述べました。

大手精密機器メーカーで、市場に出した製品に対するお客様の声を分析し、改善・改良につなげる仕事に携わる「いとやんさん(50代)」は「異動や転職などキャリアを変えるきっかけになった, 副業やリモートワークなど、新たな働き方の実現などに繫がった」とキャリアや働き方についての視座が広がったとご自身の変化を振り返りました。

リスキリングにはこんな効果があったという声

合格者のみなさんには「ご自身が感じられる、リスキリングを通じて得た効果(メリット)について教えてください」という問いかけをさせていただきました。

それに対して、損保でDX推進担当を務める「say1.JI-MAさん(50代)」は「AIの知識が必要な場面などでも積極的に業務にとりくむことができるようになった。また、G検定の学習を通じてネット、書籍からの情報収集を行うテクニックなども身に付いたことで、AI以外の新技術(今はメタバース)についても応用している」と、業務に役立つだけでなく、情報収集テクニックが身につき、新しい技術にも取り組んでいるという効果を語りました。

また、前述の「comint02さん(40代)」は、「一つの分野を勉強すると、それに派生する分野についても興味が湧いてくるので必然的に勉強習慣がつき、かつ広い知識が得られるので、それらを業務にどのように活用しようかと考え、そこでまた必要な知識が出て勉強する好循環が得られた」と“さらなる学びへの意欲”という効果を述べられました。

同じく前述の「SHINYAさん(40代)」は、「AIに関する総合的な知識獲得はもとより、アウトプットの創出がこれまでと比較できないほどファクトベース、データドリブンとなっていく過程を実感しています。また、マネジメント上のコミュニケーション基礎知識にとどまらず、現在従事する業務の高度化や高い評定・評価、新たなプロジェクトへのアサインにも直結しており、選択できるキャリアに一層の厚みを与えてくれています」と自身の成長への実感と今後のキャリア形成に大きな効果が期待できそうという感想を述べています。

さらに、前述の「きゅーてぃー勝木さん(30代)」は「データサイエンスができる医師が少ないので、AIが扱えるというだけで共同研究のお声がけをたくさんいただきます。お陰で論文や研究をたくさんやれました。また統計会社やAI会社の知り合いも増え、困ったときに聞ける友達も増えました」と人的ネットワークの拡大と充実に効果があった旨を語ります。

また、前述の「合体前のスライムさん(30代)」は、「初歩ではあるが、Pythonでdataframeを扱う方法を習得したことで、業務の中でデータ集計をする際に効率的にこなすことができた。また、人工知能に関する情報を格段に得やすくなった。部長からは、お前は幅広く学んですごいな、と一目置かれるようになったと感じる。自分の中で感じる変化は、社内で人工知能といったら自分だ、と自負できるようになるために、これまでとは違う次元の、使命感のようなモチベーションが絶えず湧いてくるのを感じるようになったことだ。数学を学んだためか、以前より思考がクリアになったようにも感じる」と、社内で立ち位置が(いい意味で)変わり、自身のモチベーションが上がったとリスキリングの効果を述べています。

同じく前述の「いとやんさん(50代)」は「たくさんのセミナーを受講したことで、人にわかりやすく説明する力がついたと感じています。この説明の仕方でわからなければ、別の説明の仕方で、といったことが、できるようになってきました」と、説明スキルの向上という効果を述べられています。

リスキリングにより加速する個人の挑戦意欲

さらに合格者のみなさんには「さらに今後挑戦してみたい(挑戦している)ことについて教えてください」という質問も投げかけてみました。

そうすると、合格者のみなさんは、非常に前向きなことを考えていらっしゃることが理解できました。一部を抜粋してご紹介します。

「弊社の主業務であるバックオフィス業務は、DX化による恩恵を多く受けることができるため、現在活用しているRPAやAI-OCR等をはじめ、今後はよりAIを活用したDX化を推進することを目標としている。また、現在はE資格に挑戦しているので合格後は、データサイエンスや統計学等も学んで行きたいと考えている」(comint02さん)

「資格取得を通じて身に着けた知識や情報網を活かし、客観・定量的な情報(勤務時間・評価等)と主観・定性的な情報(アンケート・サーベイデータ)の複合分析やそのプロセス・成果の商材化等の実現・実績を積み重ね、新しい価値を創出したいと考えています」(SHINYAさん)

「データサイエンティスト検定、アジャイル認定試験(へのチャレンジ)」(say1.JI-MAさん)

「頭痛の自動診断システムの保険収載を目指します」(きゅーてぃー勝木さん)

「定年再雇用となるタイミングで、データ分析を業務の柱としている部署に異動しました。部門のメンバー全員のリテラシーレベル向上が新たなミッションとなります。また、より多くの人たちに、「AIって難しくないよ、知ると面白いよ」と伝えたくなり、副業を始めることにしました。4月から大学の非常勤講師としてデータサイエンスの講義を担当します。今からとてもワクワクしています」(いとやんさん)

「E資格に合格した後を見据え、業務に活かせるアイディアを引き続き書き溜め、合格後は実装に着手したい。また、得た知識を背景に、業務改善や新規事業の提案を行っていきたい。そのために、他の人を巻き込んでチームを育てたい」(合体前のスライムさん)

こうして見てきましたが、業種も年代も違うみなさんが、リスキリングにより、それぞれキャリア形成の次のステップの足がかりとしている(また実際にステップアップした)ことがわかりました。また広がった知識を活かし、新たな立場で所属企業により貢献しようというモチベーションの高い状態にあることも読み取れました。


今回の取材で、「G検定」や「E資格」によるリスキリングは、年代・職種を問わず、キャリアの可能性を広げ、また学びに対するポジティブなマインドの醸成にも役立っているということがわかりました。

ChatGPTなどの生成AIに代表されるように、AI活用への社会的な関心もどんどん高まってきていますが、是非多くの方に、ビジネス、そしてキャリアを変える学びの入り口として「G検定」にチャレンジしていただきたいと思います。

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